ロングテールとは?意味と定義を3分で解説【マーケティング用語辞典】

マーケティング
編集長
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昭和や平成の時代は、ミリオンセラーのCD、視聴率30%のドラマ、誰もが知っているブランド服など、私たちは「みんなと同じもの」を欲しがる傾向が強かった。

ひな
ひな

シングルCDが何百万枚って売れた時代なんだよね

編集長
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スマホやSNSの普及で、個人の趣味や嗜好はかつてないほどに多様化している。

そこで、重要性を再認識されているのがロングテールという概念だ。

ロングテールとは?

ロングテールとは、売上の大部分を占める少数の人気商品=ヘッドに対して、あまり売れない商品=テールでもたくさん集めることで、人気商品以上の売上を目指すことができる、とする考え方です。

かつて、本屋やCDショップなどの物理的な店舗では、棚のスペースに限りがあるため、テール商品は置けませんでした。ヘッド商品を中心に並べるしかなかったのです。

しかし、インターネットの普及でオンラインショッピングが発展し、棚の制限はなくなりました。

Amazonは、近所の本屋には絶対に置いていない専門書を網羅することで、ベストセラーしか置かない大型書店を凌駕しました。

これが、「チリも積もれば山となる」というロングテールの基本原理です。

かつてのロングテールは「Amazonが在庫を持てるようになった」という供給側の革命でした。

しかし現在は、「消費者の意識」がロングテール化しているといわれています。

特に、Z世代にとって、みんなが持っているマス商品は「量産型」として敬遠される傾向にあります。

彼らが求めているのは、「自分だけの『好き』を表現できるニッチなもの」

そして、それをSNSで発信することが「アイデンティティ」や、ステータスにもなります。

さらに、かつてのニッチ商品は「検索しないと見つからない」あるいは「検索しても見つからない」ようなものでしたが、今は、TikTokやYouTubeの「アルゴリズム」が、ユーザーの好みを分析し、勝手にニッチな商品を連れてきてくれます。

AIが「あなたはこれが好きでしょう?」と、自分が知らないような国のマイナーな商品をリコメンドしてくれる。

これにより、以前なら埋もれていたニッチ商品が、特定の層にピンポイントで爆発的に売れる現象が起きています。

これを現代では「マイクロ・トレンド」と呼びます。

ロングテールの活用法

では、私たちはこの流れをどうビジネスに活かせばいいのでしょうか? 「とにかく商品を増やせばいい」というわけではありません。

戦略①:D2Cで「刺さる層」にだけ届ける

万人受けする商品は、もはや誰にも刺さりません。

「30代男性向け」ではなく、「サウナが好きで、週末はソロキャンプをする、ガジェット好きの30代男性」くらいまで絞り込む。

ターゲットを絞れば絞るほど、言い換えると、テールに行けば行くほど、熱狂的なファンがつきやすくなります。

小規模なD2Cブランドが大手メーカーを脅かしているのは、この「テールの熱量」を掴んでいるからです。

※Direct to Consumer: 仲介業者を通さずに顧客と直接つながるビジネスモデル

戦略②:営業における「ロングテール提案」

BtoBの営業でも同じです。

「御社にはこれが売れ筋です」という提案は響きません。

「御社のこの特定の部署の、このニッチな課題には、実はこのマニアックな機能が劇的に効きます」 という提案ができるかどうかが鍵になります。

顧客の課題もまた、複雑化・個別化しているからです。

世界中の「そのニッチな商品を愛する少人数」と繋がれる現代において、ロングテールの尻尾は、もはや「残り物」ではありません。

そこは、競争相手のいないブルーオーシャンであり、濃いファンと繋がれる黄金の場所と言えます。

この記事を書いた人
Neuviate

早稲田大学中退後、輸出入事業やIT事業など、多岐にわたるビジネスの現場で失敗と成功を繰り返しながら実務経験を積む。その後、教育系事業の広告・マーケティングに従事し、実践的なノウハウを体系化。同事業で培った実績をもとに独立を果たす。独立後は、豊富な経験を活かし、物販事業、士業の集客コンサルティングを専門に手掛けている。
著書に『高校生のマーケティング大全: AI時代を生き抜く最強の脳内OSをインストールする』がある。」

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